この記事は、ボーカルなどの録音テイクを複数のオーディオトラックに録った場合に、それらを1つのオーディオトラックの複数レーンに変換する手順の例を紹介します。
レーンに変換することによってCubaseが提供するコンプツール(コンピングツール)を使えるようになります。
なお、本来はこんな面倒なことはせずに、最初からレーンにテイクを録音すべきだと思います。
Cubaseでは複数のオーディオトラックを直接レーンに変換することができません。そこでこの記事ではいったんトラックバージョンに移行したうえでレーンに変換する流れを示します。
この記事は以下の内容で構成しています。
〔2022.11.17 新規掲載、2022.11.17 最終更新〕
この作業を一括で行う機能は無いので、1トラックずつトラックバージョンにコピー&ペーストすることになります。
移行先のオーディオトラックを作り、移行元トラックを1つコピー&ペーストします。
コピーは「トラック上の全てのイベントを選択」したうえでコピーします。
ペーストは 「機能」<「元のポジションに貼り付け」で行うと貼りつけ位置がずれません。
2つ目のトラック以降はトラックバージョンを追加しながら前述のコピー&ペーストを繰り返します。
Cubaseはトラックバージョンをレーンに変換する機能を提供するのでこれを使います。
変換したレーンからのベストテイクの選定からコンピングの作業については下記の記事を参照してください。