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KORG WAVESTATIONの内蔵バッテリーも交換してみた


〔 2020年2月25日 〕

どいつもこいつも電池切れ

たまに使ってみようと、しばらくぶりに電源入れたらもうどいつもこいつも電池切れで、RAMにあったプリセット音色が消えてます。 そんなことでM1に続いて、今度はWAVESTATIONの内蔵電池を交換してみました。


愛用のWAVESTATIONはオリジナル・バージョン

WAVESTATIONの場合はM1とはちがって"Battery Low"などの表示は無く、RAM1,RAM2と二つあるバンクの音色を選んでも、ROMとおなじ音色が呼びだされるようです。

例によってみなさんがこの内容を参考にする場合は、ご自身の責任で実施してください。


1. 底部カバーの取り外し

WAVESTATIONの電源を切り、つながっているケーブルをすべて取り外したのち、静かにひっくり返します。このとき、やはりジョイスティクにムリな力がかからないように注意しましょう。 M1のときは底部カバーの写真を示しましたが、18個ものネジをはずさなくてはならない点を除けば特にムズかしい作業ではないので、今回は省略です。ゴム足を除くすべてのネジをはずせばOKです。 しいて言えば、背面側のネジだけゲジゲジのワッシャーみたいのがついているので、ほかのネジとわけておいた方が良いでしょう。

すべてのネジをはずしたら、カバーをはずします。M1の場合は基板を1枚はずさなくてはなりませんが、WAVESTATIONはこの段階で電池交換できます。


内蔵電池とのご対面


2. 電池交換(使われているのはM1とおなじCR2032)

ネジをはずした基板を鍵盤とは反対の部分を持ち上げると、内蔵電池が見えます。この電池は写真で言うと上方にスライドさせると簡単にはずせます。工具は必要ありません。 使われている電池は CR2032です。筆者は交換用の新品を近所のコンビニで250円で購入しました。はずしたときと逆の手順で新しい電池を装着します。


電池は鍵盤側にスライドさせれば簡単に外れます


ついているのはやはりこの電池。コンビニで250円也

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あとは底部パネルをのとどおりに取り付けます。電源ケーブル、MIDIケーブなどを元通りに繋いだら電源ONし、きちんと立ち上がることを確認します。



3. プリセット・ボイス(Factory Preload)の再設定


(1) データの入手


http://danphillips.com/wavestation/ws_sysex.htm

M1の電池交換で紹介したイギリスのコルグのサイトにWAVESTATIONのでデータもあるようなのですが、なぜかダウンロードできません。 まあ、こういうものは探せばどこかにあるものなので、各自ご自分で探してみてください。 ちなみに私は右に示すサイトから入手しました。

ここで入手できたデータは拡張子が.syxのファイルです。これはMIDIシステム・エクスクルーシブ・データのファイル形式、"MIDI SysEX"と呼ばれるものです。


(2) "MIDI SysEx"をMIDIシーケンス・ソフトに読込む

CUBASE4でのファクトリー・プリセットを収録したMIDI SysExを読み込みます。手順は以下のとおりです(M1の場合と同じですね)。

@ CUBASE4を起動し、新規プロジェクトを作成します
A MIDIトラックを作成し、パートを作成してLISTエディット画面を開きます
B 適当な位置にシステム・エクスクルーシブ・イベントをペンシルで書き込みます
C 書き込んだイベントのコメント部分をクリックしてMIDI SysEx Editorを開きます
D "Import"をクリックしてファクトリー・プリセットを収録したMIDI SysExを読み込みます

CUBASE4 List Editor & MIDI SysEX Editor

(3) WAVESTATIONをシステム・エクスクルーシブ・メッセージの受信可能な状態に設定

これは特に特別な操作は必要ないようです。 ただ、使用するMIDIシーケンス・ソフトやMIDIインターフェースがシステム・エクスクルーシブ・メッセージを無視する設定になっていたら、それを解除する必要があります。

(4) システム・エクスクルーシブ・メッセージをWAVESTATIONに送信

あとは先ほどCUBASE4(MIDIシーケンス・ソフト)で作成したMIDIトラック再生するだけでファクトリー・プリセットを収容したシステム・エクスクルーシブ・メッセージをWAVESTATIONに送信することができます。 M1の場合よりも時間がかかるようです。MIDIシーケンス・ソフトがMIDIメッセージを送信しなくなるまで、じっと待ちましょう。

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