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外付けMIDIインターフェースの導入事例〔midi express 128〕

これまで使用していたMIDI I/F:Roland S-MPU64が使えなくなってしまったため、MOTU midi express 128を購入することにした。 このページではmidi express 128を例にして外付けMIDI I/Fの導入の流れを紹介します。


(2011年4月3日)

数年前にこしらえたDAW専用PCの調子がいよいよ悪化してきた。そのため新たにWindows7 64bit版用にPCを作ることにした。 折角なのでこれを機会にCUBASE 4を5にアップデートしたのだが、ほどなくCUBASE 6がアナウンスされてしまった。実にタイミングが悪い。

それはさておき、OSを64bitにしたことで、これまで使用していたMIDI I/F:Roland S-MPU64が使えなくなってしまった。64bit版ドライバーがリリースされてない為だ(2010年末時点)。 よい機会なので出力側 8ポートのMIDI インターフェース(以下 I/F)も新調しようといろいろと物色してみたところ、なんとほとんど選択肢がないことがわかった。該当商品が見当たらないのである。

ソフト・シンセの台頭によって「もはやMIDI機器を何台もつなげる時代ではなくなった」のかどうかは知らないが、数少ない選択肢のなかから(というよりほとんどこれだけ)MOTU midi express 128を購入することにした。 そんなわけで久々に外付けMIDI I/Fの導入となった次第だ。


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MOTU ( モツ ) / MIDI Express 128

Windows 7

余談だが「初心者にも優しく」という仕様に振ったのだろうか、どうもWindows 7にはなじめない。でも悲しいかな選択肢がないのだからしょうがない。


さて、Windowsへのドライバーのインストールは知ったかぶりせず素直に製品添付のマニュアルの記述に従う。マニュアルとはいっても、添付されていたのは日本語資料は2枚ものの資料(Mac SO, Windows両用)だった。 基本に忠実にということではないが、私の場合は知ったかぶりするのはマニュアルとは違う状況に陥ったときだけと心がけている。ちなみに英文マニュアルは厚い冊子がついてます。

最終的には左の図(クリックすると等倍の図が開きます)のように、コントロール・パネルのデバイス・マネージャーの"サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー"に図のデバイスが表示されていれば問題ないでしょう。 本当はこのあとにWindows標準添付のメディア・プレーヤ(Windows Media)でMIDIファイルの再生を試してみるとよいのだけど、Windows7のはなんだかよくわからないので省略します。


DAW (EX. Cubase 5)

次はアプリケーション側の設定です。 このドキュメントをごらんの皆さんは何らかのDAW(またはMIDIシーケンス・ソフトウェア)でMIDI I/Fを使っている(もしくは使おうとしている)と思います。 おそらく数多のDAWのなかにWindowsの設定だけでOKのものはないと思います。 簡易なMIDIソフトの中にはWindowsの設定に完全に依存するものもあると思いますが、多くの場合は何らかの設定が必要です。 このドキュメントではCubase 5の場合を示します。



Cubaseの場合はWindowsで使えるようになっているMIDIデバイスの中から、Cubaseで使用するものを選ぶことになります。 Cubaseでは使用する予定のないMIDIデバイスを篩(ふるい)にかけるわけです。

上の図を見てください。"Devices"から"Device Setup"を開きます。 "MIDI"の"MIDI Port Setup"を選ぶと、Windowsで使えるようになっているMIDIデバイスが一覧表示されます。ここで"Express 128 Port x"が入力側、出力側のそれぞれに8つづつ表示されるはずです。 もし、これらがなければWindowsへのMIDIドライバーのインストールがうまくいっていません。Cubase(DAW)側で何をやってもムダです。

ちなみに私の場合はWindows機能であるソフトMIDI音源:"Microsoft GS Wavetable Synth"をここで殺しています(もちろんこれは私の好みです)。

ここまでの設定でCubaseのMIDIトラックから、そのトラックで使用するmidi express 128のMIDI入力ポートと同出力ポートを選べるようになります〔下図〕。